アーロンチェアは後悔する?23万1,660円で買って3年以上使った結論
※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。
アーロンチェアは、椅子として考えるとかなり高い。
私がHerman Millerの「アーロンチェア リマスタード」を購入したのは2023年4月。Bサイズ、グラファイトカラー、グラファイトベース、DC1キャスター、樹脂アームの仕様を選んだ。
商品価格は257,400円。当時大学院生だった私は、購入先の庄文堂で学割を利用できたため、10%OFFの25,740円引きとなり、実際に支払ったのは231,660円だった。
それでも20万円を大きく超える。
購入前に使っていたのはダイニングテーブルの椅子だった。座面は柔らかかったが、長く座っていると腰が痛くなる。自宅でパソコンに向かう時間があるなら、一度きちんと仕事用の椅子を選ぼうと思ったことが購入のきっかけだった。
それから3年以上使っている。
現在、腰の疲れはほとんど感じず、姿勢を保ったまま作業しやすい。座面や背もたれに明らかなへたりも感じず、ガタつきや故障といった問題も出ていない。
だから、今同じ条件で椅子を選び直すとしても、私はアーロンチェアを選ぶと思う。
ただし、何をするにも快適な椅子ではない。
あぐらはかきにくい。ギターやベースを弾くとアームが邪魔になる。姿勢を崩してくつろぐことまで一脚に求めるなら、別の椅子の方が合う可能性もある。
この記事では、実際に23万1,660円を支払い、3年以上使ってきた経験から、アーロンチェアを買って後悔しているのか、どんな使い方ならこの価格に価値を感じられるのかを整理する。
20万円を超えてもアーロンチェアを選んだ理由
ダイニングチェアで作業すると腰が痛かった
購入前は、仕事用のオフィスチェアを持っていなかった。
自宅ではダイニングテーブルの椅子に座ってパソコンを使っていたが、長く座っていると腰が痛くなる。
座面が柔らかければ長時間座っても楽、というわけではなかった。
自宅で作業する時間がある以上、椅子を間に合わせで済ませるのではなく、長く使える仕事用の椅子を買おうと考えるようになった。
エルゴヒューマンやオカムラ、AKRacingも候補だった
最初からアーロンチェアだけを見ていたわけではない。
エルゴヒューマン、オカムラのオフィスチェア、AKRacingのゲーミングチェアなども候補として考えていた。
ただし、これらを同じ条件で長期間使い比べたわけではない。そのため、他社製品よりアーロンチェアの方が優れている、という比較はできない。
アーロンチェアが気になっていた理由の一つは、職場の先輩が10年以上使っていたことだった。
その先輩からは、「このペリクルという素材がよくて」という話を聞いた。長年使ってもへたりを感じず、デザインも古くならない良い椅子だという評価だった。
現在のアーロンチェア リマスタードでは、座面と背もたれに「8Z Pellicle(8Zペリクル)」と呼ばれるサスペンション素材が使われている。
20万円を超える椅子を買うなら、数年使って再び買い替えるより、できるだけ長く使いたい。
10年以上実際に使っている人が身近にいて、その状態を聞けたことは購入の大きな後押しになった。
そして私自身も3年以上使った現在、座面や背もたれにへたったという感覚はない。
最後は渋谷で実際に座って決めた
購入前には渋谷のハーマンミラーへ行き、実際に試座した。
そこで良いと感じたのが、ペリクルの座面の弾力感と、背中を支えるポスチャーフィットだった。
椅子はスペックを読んだだけでは、自分の身体に合うかまでは分からない。
私の場合は、実際に座ったときの身体の収まり方や背中の支え方が合っていると感じたことが、最終的な購入理由になった。

大学院生だったので庄文堂の学割を利用した
購入先はアーロンチェア庄文堂。
当時の私は大学院生だったため、学生・教職員向けの学割を利用できた。
商品価格257,400円から10%、25,740円が値引きされ、実際の支払額は231,660円だった。
当時、私が確認したAmazonや通常の店舗で購入するより安く手に入れられたことも、購入に踏み切る材料になった。
20万円を超える商品なので、私は椅子そのものだけでなく、どこで買うかまで含めて検討してよかったと思っている。
なお、10%OFFという数字は、私が購入した2023年4月時点の条件だ。現在も同じ割引率とは限らないため、利用する場合は購入時点の条件を確認してほしい。
私が実際に購入した販売店:
172cm・普通体型の私がBサイズを選んだ理由
私が使っているのはBサイズだ。
身長は172cmで、体型は普通。
渋谷で試座したときには、A・B・Cの3サイズすべてに座った。
スタッフからはBサイズが合うと言われたが、実際に自分で座り比べてもBが一番しっくりきたため、このサイズに決めた。
「172cmならBサイズを選べばいい」と言いたいわけではない。
同じ身長でも、体格や脚の長さ、普段の座り方は違う。
アーロンチェアは高額だからこそ、サイズ表だけを見て決めるより、可能であれば購入前に実際に座ることを勧めたい。
しかも、ただ正しい姿勢で数分座るだけではなく、普段自分が椅子の上でする姿勢まで試した方がいい。
その理由は、3年以上使って分かった弱点にも関係している。

3年以上使って分かったアーロンチェアの価値
腰の疲れをほとんど感じなくなった
購入前に最も困っていたのが腰だった。
ダイニングチェアを使っていた頃は、長く座っていると腰が痛くなっていた。
アーロンチェアへ替えてからは、少なくとも私自身は腰の疲れをほとんど感じずに作業できている。
これは、アーロンチェアに腰痛を治す効果があるという意味ではない。
あくまで、以前使っていたダイニングチェアから替えた私自身に起きた変化だ。
姿勢も保ちやすい。
身体が崩れにくいため、パソコンに向かっているときも作業に集中しやすいと感じている。
私自身は普段、1日3時間程度座ることが多い。
妻がブログを執筆していた時期には、1日5〜6時間ほど使っていたこともあった。
我が家では、数時間単位でデスクワークをするための椅子として使っている。
8Zペリクルは3年以上使ってもへたりを感じない
購入前、職場の先輩から聞いていた「ペリクル」という言葉は、3年以上使った現在では自分自身の体験ともつながっている。
座面や背もたれに、購入当初から明らかにへたったという感覚がない。
ペリクルが伸びて座り心地が変わったとも感じていない。
ガタつきや異音、座っているうちに高さが下がるといった問題も、現在まで特にない。

特別なメンテナンスをしているわけでもない。
埃がたまってきたら拭き掃除をする程度だ。
3年以上経っても、劣化や故障を理由に買い替えたいと感じる箇所がない。
購入価格を評価するうえで、この点はかなり大きい。
フローリングへ直接置いているが、目立つ傷は確認できない
購入時にはDC1キャスターを選んだ。
床はフローリングで、透明なチェアマットなどは敷いていない。
2023年4月からその状態で使い続けているが、現在まで床に目立つ傷は確認できていない。
私自身は「アーロンチェアを使ったことで床に傷がついた」と感じる状態ではない。

ただし、標準キャスターとDC1キャスターを同じ床で比較したわけではない。
そのため、「DC1キャスターだから傷がつかなかった」「このキャスターならどんなフローリングでも傷がつかない」とは言えない。
確認できているのは、我が家のフローリングでは、チェアマットなしで3年以上使用しても目立つ傷を確認していないということまでだ。
3年以上使って分かったアーロンチェアの弱点
満足して使っているが、万能ではない。
私が実際に不便だと感じているのは、椅子の上で自由な姿勢を取りたいときだ。
あぐらをかくには向いていない
私は椅子の上であぐらをかくことがある。
アーロンチェアでは、それがやりにくい。
座面の中央はペリクルだが、その外周には硬いフレームがある。
普通に座っている分には問題ないが、あぐらをかいて足首やくるぶしが外周のフレームへ当たると痛い。
そのため、私はアーロンチェアの上ではあまりあぐらをかかない。
普段から椅子の上に脚を乗せたり、あぐらをかいたりする人は、試座のときにその姿勢まで実際に試した方がいい。
普通に前を向いて座るだけでは、この不便さには気づきにくい。
ギターやベースを弾くとアームが邪魔になる
私はギターやベースも弾く。
この用途ではアームが邪魔になる。
アームは前後へ動かしたり、内側・外側へ向きを変えたりできる。
しかし、上へ跳ね上げて完全に逃がすことはできない。

楽器を構えるとアームと干渉しやすく、演奏するときの腕や楽器の動きも制限される。
デスクワークでは便利なアームが、ギターやベースを弾くときには明確な欠点になる。
仕事も楽器演奏も同じ一脚で済ませたい人なら、購入前に確認しておきたい。
リクライニング設定を頻繁に変えるのは面倒
リクライニング自体は使える。
ただし私は、リクライニングの強さを頻繁には変更していない。
強さを変えるには調整部分を回す必要があり、作業内容に合わせて何度も変更するには面倒に感じるからだ。
一度自分に合う状態へ調整すると、そのまま使うことが多い。
また、私が使っている構成ではヘッドレストやオットマンを付けておらず、この椅子で寝るような使い方もしていない。
3年以上使った印象としては、自由に姿勢を崩してくつろぐための椅子というより、机に向かって作業するための椅子だ。
23万1,660円払った価値はあったのか
231,660円は、今考えても高い。
しかし、3年以上使った現在は、単純に「椅子一脚に23万円」と考えるだけでは評価しにくい。
購入前は、ダイニングチェアに長く座ると腰が痛くなっていた。
現在は腰の疲れをほとんど気にせず、姿勢を保って作業できる。
さらに、3年以上経ってもへたりや不具合を理由に買い替えたいとは感じていない。
私がこの椅子に求めていたのは豪華さではない。
毎日机に向かうための環境を安定させることだった。
その目的には十分応えている。
また、本体12年の保証があることも、高額な椅子を長く使ううえで安心材料だった。
ただし、すべての部品が12年間保証されるわけではなく、ガス圧シリンダーの保証期間は2年となっている。
購入価格だけを見れば高いが、長く使う前提の椅子として、こうした保証が用意されていることも購入後の安心につながっている。
だから私の場合、23万1,660円を払った価値はあった。
一方で、価格が高ければ何にでも対応できるわけではない。
あぐらをかきたい。ギターやベースを弾きたい。身体を崩して深くくつろぎたい。
そうした使い方まで一脚に求めるなら、私が感じている制約は無視できない。
アーロンチェアの価格に納得できるかは、「何でもできる高級椅子」を求めるのか、「机に向かって作業するための椅子」を求めるのかで大きく変わる。
※楽天市場は、私が使用しているDC1キャスター仕様です。Amazonは椅子本体の仕様は同じですが、キャスターのみBB仕様です。
アーロンチェアが向いている人・向いていない人
向いている人
私の使い方から考えると、次のような人には検討する価値があると思う。
- デスクに向かう時間が長い
- 姿勢を保って集中して作業したい
- 現在の椅子で腰や座り姿勢に不満がある
- 椅子を短期間で買い替えず、長く使いたい
- 購入前に試座して、自分に合うサイズを選べる
- 20万円を超える価格を、日々の作業環境への投資として考えられる
特に、現在使っている椅子への不満を毎日のように感じているなら、購入価格だけで判断しない方がいいと思う。
私の場合は、ダイニングチェアを使っていたときの腰のつらさをほとんど感じなくなり、3年以上安定して作業できていることに価値を感じている。
後悔しやすいと思う人
逆に、次のような人は慎重に選んだ方がいい。
- 椅子の上であぐらをかくことが多い
- ギターやベースなど、アームが邪魔になる作業をする
- 姿勢を頻繁に崩してくつろぎたい
- 一脚でデスクワークから休憩まで幅広くこなしたい
- 「高価だから何をしても快適だろう」と考えている
- 試座せず、評判やサイズ表だけで購入しようとしている
アーロンチェアには調整できる部分が多い。
しかし、すべての座り方に対応するわけではない。
自分の使い方と合わないまま「高級な椅子だから大丈夫」と考えて買う方が、後悔する可能性は高いと思う。
今回検証していないこと
この記事で書いているのは、私が購入したBサイズを、2023年4月から自宅で3年以上使った範囲で分かったことだ。
次の点については、現時点では判断できない。
- Aサイズ、Cサイズを長期間使用した場合の評価
- エルゴヒューマンやオカムラなど、購入候補だった他社製チェアとの長期比較
- 10年を超えて使用した場合の耐久性
- DC1キャスター以外を同じフローリングで使用した場合の傷つき方
- 他の床材で使用した場合の状態
- ヘッドレストやオットマンなどを追加した場合の使用感
職場の先輩は10年以上使用していたが、私自身が確認できているのは3年以上の使用結果までだ。
その範囲を超えて、長期耐久性を断定するつもりはない。
まとめ|3年以上使った現在も後悔していない
2023年4月、商品価格257,400円のアーロンチェア リマスタードを、庄文堂の学割10%OFFを利用して231,660円で購入した。
3年以上使ってきた現在、購入を後悔してはいない。
腰の疲れをほとんど感じず、姿勢を保って作業しやすい。
ペリクルの座面や背もたれにへたりを感じず、故障やガタつきもなく、現在も毎日の作業に使っている。
一方で、あぐらをかく、ギターやベースを弾く、自由に姿勢を崩してくつろぐ、といった使い方には明確な制約がある。
アーロンチェアは、どんな座り方でも快適な万能椅子ではない。
机に向かって集中して作業するための椅子を探していて、実際に試座して身体に合うことを確認できた人にとっては、長く使う価値のある椅子だと私は感じている。
20万円を超える買い物だからこそ、評判だけで決めず、購入前には一度、自分が普段する座り方まで含めて試してから選ぶことを勧めたい。
